こんにちはトシです。
オーストラリアのケアンズに在住し、3人の子供たちとのんびり暮らしています。
スクールホリデーの時には自然豊かなケアンズ周辺で、家族とキャンプや川遊びを楽しんでいます。
今回は子供たちを連れて、宝石を探しに行ってきました。
自分たちで探しに行くのは初めてでしたが、アドベンチャーがいっぱいで子供たちにとって特別な体験になりました。
そして人生で初めて宝石が採れました!
ぜひ、その様子を楽しく読んでもらえたら嬉しいです。
ケアンズ周辺で採掘できる宝石とは
今回の目的は自分たちで宝石を見つけること。
地面を掘って宝石を見つけた瞬間を考えただけでワクワクしますよね!
宝石といってもいろいろあるんですけど、狙うのはトパーズです。
ケアンズから車で5時間ほどの O’brien creek という場所に行ってきましたが、そこはトパーズが採れることで知られる採掘場です。
ケアンズのあるクイーンズランド州には採掘場がいくつかあるんですけど、場所によって採れる石が違います。
トパーズは11月の誕生石として知られていますが、一般的に有名な宝石はダイヤモンド、サファイア、エメラルド、ルビー、アメジストなどかなと思います。
僕は宝石からはほど遠い人生を歩んできたのですが、トパーズの名前は聞いたことありました。
昔ハマっていたテレビゲームで誕生石として出てきたので(笑)
日本でも「ダイヤモンドのように高くて手が出ない」ってことはなく、比較的人気の宝石らしいです。
そのような宝石を自分たちで採れたら「絶対に楽しい、ワクワクするに違いない」と思って、子供たちを連れて探しに行ってきました。
宝石とは
カット・研磨されて、装飾品(指輪、ネックレスなど)に使われる原石や結晶化された鉱物(天然石)のこと。
オーストラリアでは「ジェムストーン」と呼ばれます。
鉱物の中でも透明度があり美しい、希少性がある、耐久性があるものを宝石とするらしいです。
オーストラリアは宝石の宝庫
意外に知られてないけど、オーストラリアではいろんな種類の宝石が採れるんです。
お土産としてオパールが有名ですけど、パッと思いつくだけでもこれらが採れる場所があります。
- トパーズ
- サファイア
- ガーネット
- エメラルド
- アメジスト
- ムーンストーン
- ペリドット
- スピネル
- オパール
ケアンズ周辺では、天気が良い週末にマーケットが開かれるのですが、そこではきれいに磨かれた天然石が売られてます。
それに興味を持った長女が集めたのが始まりで、石の世界という深い沼に僕が少しずつハマって行くことになります。
そんなある日、”トパーズが採れる場所がケアンズから内陸の方にある”との情報をゲットし、
「アドベンチャーのにおいがプンプンする」
「自分たちで宝石を見つけたい」と気持ちが高まり、
さらには頭の中で子供たちがトパーズを見つけて喜ぶ顔が浮かんできて、もうブレーキが利きませんでした。
昔から冒険に憧れてたので、宝石を掘って探すって考えただけでワクワクが止まらなかったです。
宝石の採掘に必要なもの
初めてでよく分からないので、採掘に必要そうな道具や情報をリサーチ。
今回探したいトパーズには、最低限この3つが必要だと分かりました。
➀つるはし
土を掘ったり、大きめの石を動かす時に使う。
小さすぎると掘るのが大変で、大きすぎても持って歩き回るのが大変。中くらいのものを買ったけど使いやすくてちょうど良かった。
②シャベル
土を掘り、ふるいに入れる時に使う。
子供が使いやすく、持ち運びにも便利そうなサイズを持っていきました。大きい方が速く掘れるけど、そこまでストイックに掘らないと思ったので、中くらいを買いました。
③ふるい
掘った土の中のトパーズを探すのに使う。
空いている穴が小さすぎると土や砂利が取り除けないので、ある程度の穴の大きさが必要。これが無いとトパーズを見つけるのはかなり難しい。
そして広い採掘エリアの中で迷わないために必ず必要なのが
☆採掘エリア内の地図
1つ目の地図はクイーンズランド州のウェブサイトからダウンロード
2つ目の地図はさらに詳細が書いてある地図。採掘エリアの近くにあるキャンプ場でもらえた。
地図を見てるだけでワクワクしてくるのは僕だけでしょうか。。。(笑)
そして、最後に宝石を掘るための許可証が必要。
クイーンズランド州内の採掘エリア、プライベートの土地、どこを掘るにも許可証が必要になります。
家族用を購入で15ドルくらいでした(一カ月の有効期間)
ちなみにオーストラリアでは魚釣りをする時も、釣ってOKな種類・サイズ・数・時期などが厳しく、違反が見つかると罰金がめちゃくちゃ高いので注意が必要。
ゲームみたいな内陸部の旅
ケアンズから採掘エリアまでは約380㎞、車で約5時間ほどの距離。
最後の30㎞はオフロードでガタガタ道を走ります。
途中では牛やエミューなどを見ることができました。青い海のイメージとは違う、魅力的なオーストラリアを味わえます。
ちなみに僕は「青い空に映える茶色い大地のオーストラリア」に萌えます(笑)
道中ではいくつかの町を通りますが、メインストリートが1本あるというだけの小さな町も多く、それがまた旅を楽しいものにします。
町から町の間が何もないので、まるでロールプレイングゲームをしてるような感覚になり、次の町に着いた時の「やったー着いた!」って感じがハンパないですね。
日本だと町と町の間って感じづらいですけど、オーストラリアでは何もない区間が楽しみの1つとして遊べるのが、魅力の1つだと思います。
「旅してる、冒険してる」そんな感じが味わえます。
採掘エリア近くのキャンプ場へ到着
景色を楽しんだり休憩をしながらドライブしていると、キャンプ場に着いたのが夕方、採掘エリアには明日の朝早くから探しに行くことに。
もうね、早くトパーズを探しに行きたい気持ちを押さえるの大変でした(笑)
▼キャンプ場でのようすはコチラの記事にまとめました。
これまでケアンズ周辺で長年キャンプをしてるけど、行ったことのないキャンプ場ってたくさんあって、このキャンプ場も知らなかったんです。
僕は一年を通して家族でキャンプをしていて、暑い時期は川沿いで一日中泳いだりしますが、寒い時期はやること無かったりします。
子供たちは自然の中でのんびりコーヒー飲むという楽しみ方しないので(笑)
なので、寒い時期のキャンプは石探しをするという選択肢が増えたのはとてもうれしい、長女の石好きから新しい世界が広がりました。
子供の成長に合わせて、自分の知らなかった遊びや体験が増えていくのが楽しいですね。
トパーズの探し方
キャンプ場は採掘エリアのすぐ近くにあるため、滞在してる人たちのほとんどはトパーズを探しに来た人たち、まだ朝の暗いうちから車が何台も冒険へと出ていきます。
初日は10:00くらいに準備完了(子供3人いると準備に時間かかる)、2日目からは鬼の6:30出発(笑)
ここでのトパーズは、小川の川底を掘って探します。
この地域でのシーズンはだいたい6月~11月の間、雨が多く降る12月~5月の間は川が増水して採掘エリアに入ることが難しいです。
雨が降って山の上の方から土砂が下流に流れていき、トパーズは川底へと沈んでいきます。
その途中で大きな岩の下や、木の根元に引っかかったりするので、その辺が狙うポイントになります。
雨の時期が終わって川底が乾いた頃に来て、一生懸命に掘って探します。
小さめのサイズならそれほど深く掘らなくても見つかることもありますが、大きなサイズは1~2mほど掘らないと見つけるのが難しいようです。
キャンプ場で会った大きなトパーズを見つけた人は2mほど掘ったと言ってました。
また、毎年大雨が降って川が氾濫するので、同じポイントの周辺にトパーズがあるとは限りません。土砂が流れてリセットされるので、どこに埋まっているかは誰も分からない。
それがまた楽しく、好きな人は毎年のように探しに行く。初めての人でも見つけるチャンスがある。
探すのは大変だけど、見つけた時の喜びはプライスレス!
宝石探しは本当に魅力がいっぱいの遊びだと思います。
砂と石だらけの採掘エリア
採掘エリア内には小さな川が何本も流れていて、その川に沿って歩きながら掘るのによさそうなポイントを探します。
砂地だったり、岩がゴツゴツしている乾いた川底。
初めてでなにも分からないので、とりあえず砂地を掘ってみた。
それにしても日影が少ない場所で掘るのは暑すぎる。
ドローンを飛ばして上空からみたらすごい場所にいるんだろうなと思う。
周りに何もない荒野のど真ん中にいる、考え方によっては少し恐いけどアドベンチャー度はかなり高い!
子供たちと一緒に遊べるうちに、こういう体験をたくさんさせてあげたいと、掘りながら考えていました。
初めての宝石をゲット!
砂地をあきらめて川沿いを歩いていると、大きな岩を発見!
ちょうど日陰で良さそうだし、大きな岩の下を狙って掘ってみた。
掘る→ふるいで見る→掘る→ふるいで見る
この作業を何十回、何百回と繰り返し、目を凝らしてひたすらトパーズを探す。
シャベルで掘るのは基本的にダディの仕事、腰や腕が疲れてきても子供たちのために、一生懸命に掘り続ける。
この辺はあきらめの悪いダディ、楽しむのを忘れて見つけることへの執念に変わる(笑)
何も考えずに無心でひたすら掘る。
2日目も引き続き大きな岩の下を掘る。
そしてついに、ゲットしました初めての宝石!トパーズ!
いや~1つ見つけると元気が湧いてきて疲れもふっとびます。
子供たちを連れてきて良かった、探しに来てよかった。いろんな思いの中で僕はアツくなっていました。
結果、トパーズとクウォーツクリスタル(石英)などを2日間半で10個ほど見つけて、大・大・大成功で初めての宝石採掘が終わりました。
まとめ:家族で宝石を採掘しに行ったら本当に楽しい体験になった
子供たちと面白いことを、なかなかできない体験を一緒にしたいと思い、いつもより遠くまで冒険しました。
町から離れた荒野で車のトラブルが起こったらどうしよう。。。
食料は足りるのかな。。。
初めてだけどトパーズは本当に取れるのかな。。。
不安や心配事はいっぱいあったけど、新しいことに挑戦してみて良かったです。
やっぱり、思い切って一歩踏み出した先に面白い体験があるのは確かだなと思いました。
ケアンズ周辺では他にも
- サファイア
- ムーンストーン
- ペリドット
などが採掘できる場所があるので、僕たち家族の宝石を追いかける冒険はこれからも続きます。
僕の奥さん談
「執念だね、なんとしても見つけるんだという熱がすごい」
「子供たちが疲れてもすぐに帰ろうとしない」
良いのか悪いのか、スパルタなダディだからゲットできたのかもしれません(笑)
ではでは
「人生を楽しく、豊かにするためにもっと遊びましょう!」
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