自分で見つけた瑪瑙で大切な人へブローチを作ってみた

こんにちはトシです。

僕の大好きなおばあちゃんが88歳になるタイミングで日本へ行くことになりました。

お祝いに何を贈ろうか迷っていろいろ調べたけど、どれもイマイチ。

食べもの、着るもの、飾るもの。。。

「まったくスペシャル感が無い」

「買って贈るだけで良いのだろうか」

「そもそも何を贈ったら喜ぶのだろうか」

悩んだあげく、自分にしかできない想いのこもったプレゼントを思いつきました。

それは・・・自分で採ってきた瑪瑙を磨いて作った世界に一つだけのブローチ。

そして、おばあちゃんのための最高のブローチができました!

今回はその制作過程の様子を記事にしました。

石を磨いてブローチやペンダントを作ってみたい人は参考になると思います。

目次

僕がなぜブローチを作ろうと思ったのか

冒頭でも書いたように最初はネットでプレゼントを探していたんですけど、どれもピンと来ませんでした。

お父さんならお酒が好きなんでビールや日本酒。

お母さんなら花のアレンジメント。

で、おばあちゃんは何をもらっても喜んでくれるんだけど、難しいんですよね。

そこで思いついたのが、僕が趣味でハマってる石探しと石磨き。

「心を込めて作ったブローチをバッグや服に付けてもらえたら嬉しいな」と思ったわけです。

おばあちゃんがアクセサリーを付けてるの見たことないんですけど、似合いそうな色合いの瑪瑙が運よく見つかったので、思い切ってブローチを贈ることにしました。

オーストラリアは瑪瑙の宝庫

今回のブローチ作りに使った瑪瑙。

オーストラリアの Agate creek で見つけた瑪瑙です。

これは見つけた瞬間からかなり期待していた石なんです。

普通に見たら、ちょっと溶岩っぽいゴツゴツした石としか思わないかもしれません。

でも僕は、中はオレンジ色の素敵な模様だろうと予想していました。

僕も詳しいわけではないですが、数日間にわたって瑪瑙を探した経験からピーンときました(笑)

この面を見ると層みたいに重なっているのが分かります。

中も同じような模様が続いているのでは?と思いました。

さて、実際はどうだったのか。。。

ちなみに Agate creek はオーストラリアでは瑪瑙が採れる場所として有名です。

拾いに行った時の記事も書いてるので読んでみてください。

▼瑪瑙を拾いに行った時の記事はコチラ

瑪瑙好きにはたまらない記事を読んでみる!

全体を見てスライスする方向を決める

全体をよく観察し、状態などを確認します。

大きなヒビが真ん中にあったので、まずはその部分をハンマーで半分に割ってからスライスしました。

(分かりやすい大きなヒビは使えないので、思い切って割っちゃいます)

スライスする時は中を想像しながら、どの方向からスライスするか決めます。

この決断で切断面の表情が全然違うモノになります。

今回は先ほど見えたきれいな層が表面に出てほしかったので、その面に対して平行にスライスしました。

経験豊富な人でもカットするまで中の様子は分からないので、ここが一番ドキドキする瞬間です。

一番ドキドキする瞬間

「やったー」という気持ちと、「良かった~」という安心感。

思った通りの線状模様が中にも続いていました。

いい感じ!カッコいいですね(笑)

瑪瑙は縞模様がある物を一般的に指しますが、これは線状の模様です。
オーストラリアではこのタイプの瑪瑙も採れます。

この中から細かいヒビなどをチェックし、ブローチ制作に使う一枚を決めました。

少し透明がかってるので、光に照らしたらいい感じで透けそうですね、楽しみです。

スライスからカボションを作る

ブローチにはめるサイズのカボションを作ります。

カボションとは
石の片面を丸い丘のようなドーム状にカットして磨いた石のこと。
ダイヤモンドのように光の反射ではなく、オパールや瑪瑙などの光沢、模様を楽しむのに好まれる。

STEP
テンプレートを使いながら、ブローチのフレームに合う形に削ります。
STEP
ドーム状に削るための下書きを書きます。
STEP
粗削り→細かい削りの順に磨いていきます。
#240で形を整えてる段階
STEP
とても細かい目のローラーで仕上げます。

今回は #100→#240→#380→#600→#1200→#3000 という感じで段階的に磨きました。

数字が大きくなるほど、ローラーの目が細かくなります。
粗い目から順番に磨いていかないと、傷などが残りきれいな仕上がりになりません。

めっちゃ良い感じに仕上がりました!

オレンジの飴みたいで思わず食べたくなっちゃいますね(笑)

瑪瑙をブローチへ取り付ける

最後はブローチのフレームに接着して完成です。

光に透すといい感じになりそうな石だったので、今回は背面が開いてるフレームにしました。

ちなみにこのフレームは僕の所属する石クラブで買ったのですが、30年前から売れずに残ってたと言ってました。。。ヴィンテージかも。

太陽に向けてみたら透けて綺麗だったので、フレーム選びもバッチリでした!

おばあちゃんの88歳という節目に、最高のプレゼントが完成しました。

本当のプライスレス

今回の瑪瑙で作ったブローチは本当にプライスレスと言える作品に仕上がりました。

石を探すところから始まり完成するまでは大変な工程でしたが

おばあちゃんの笑顔を見たら「がんばって作って良かった」という思いでいっぱいです。

  • 採掘場所まで車で7時間
  • 3日間の石探し(この石が見つかったのはラッキー)
  • 石クラブでカボションの作り方を学ぶコースを受講
  • 実際に制作

まとめ:自分で見つけた瑪瑙でブローチを作ってみたら最高の笑顔に出会えた

大切な人へのプレゼントって難しいですよね。

ネットで探せば限りないほどの商品があり、売れ筋ランキングなども気になってしまいます。

「手作りって気持ちがこもってそうだけど出来栄えが気になる」

「やっぱりお金をかけて高いモノを」

と考えてしまいますが、想いのこもったプレゼントは喜んでもらえるし、大事にしてもらえると思います。

もちろん買ったモノでも一生懸命に選んだ想いは届くと思います。

今回の僕のプレゼントは少し特別な例かもしれませんが、できる範囲での手作りプレゼントを選択肢に入れても良いかもですね。

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この記事を書いた人

オーストラリアのケアンズ在住16年目
ファミリーキャンプを始めて10年目
夏は川遊び、冬は鉱物の採掘を子供たちと一緒に楽しんでいます。
毎日移動しながらのロードトリップでテント25連泊するほどキャンプ大好きです。
趣味は採ってきた鉱物をカットし磨くことです。
ケアンズで自分に合ったライフスタイルをし、無理せずストレス少なく暮らしています。

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